−　広島化成の技術力　−

自動車のドアやボティーに装着し、雨風、塵などの浸入を防止する「自動車ウェザーストリップ」。それを製造するにあたり、培ってきた設計技術、開発技術、製造ラインの特色を一部ご紹介します。
「自動車ウェザーストリップ」に使用される材料について。

「TPE製ウェザーストリップ」とは・・・

メタルレス仕様を実現させるため開発した技術です。水発泡エラストマーと硬質エラストマーの複合により、金属を使用せず勘合させることができます。ゴムとは異なり、加硫プロセスを必要としない為、製造過程においてエネルギーを削減でき、環境にやさしいものづくりが行えます。

水膨潤・防食性水膨潤スポンジゴム「APS」とは・・・

止水能力と防錆機能を併せ持つスポンジゴムです。数年前まで当社でパテントを有していた技術で、これまでブチルシーラーのような素材を注入し止水効果を持たせていたシール材にこのゴムを使用することで、メンテナンス性が向上。防食機能を付与しているため、フランジ先端をサビから保護することもできます。

優れた素材を上手に活用するのが設計技術

広島化成では、開発した素材を適材適所で活用すべく設計することで、メーカーの規準を上回る高い品質を確保しています。
CADを使用して設計し、設計したものがどのような効果を生み出すか、解析ソフトを利用して検証します。その後クライアントの自動車メーカーに、検証で導き出した評価をもとに提案し、了承後に試作へ。遮音・防水などの規準をクリアしているか、長期間の使用に耐えられるか、など実証した後、製品化へと移行していきます。

製造は、迅速かつ確実に。人の目と手で最終確認を

近年の働き方改革等により、当社もダイバーシティの一環として、アジア圏からの人材もたくさん雇用しています。
当社では、さまざまな国の出身者が他の従業員と同じように働けるようにと、微妙な言葉のニュアンスが通じなくても「誰でもできる」働き方を常に考えています。一つは「ポカヨケ機能」と呼んでいますが、音で知らせる、色で判断できる、枠にそろえる、など、基準を明確にしています。そうすることで結果的に業務が簡便になり、不良も減り、効率もグンとアップしました。
確かな製品をお手元にお届けすること、それが広島化成で働く従業員の誇りです。